2026.09.14
虫歯じゃないのに奥歯が痛い原因とは|上下の奥歯で異なる原因と歯科での確かめ方

こんにちは。京都府京都市右京区、西院駅から徒歩4分の京都西院 ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科です。
「奥歯がズキズキするのに、鏡で見ても穴は見当たらない」「歯医者で虫歯はないと言われたのに、痛みが続いている」。そのような不安を抱えて、このページをご覧になっている方もいらっしゃると思います。
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯の症状は、決して珍しいものではありません。原因は歯や歯ぐきだけでなく、顎の筋肉や副鼻腔、神経、心臓にまで及ぶことがあります。痛み方が似ていても原因が異なることは多く、ご自身で見極めるのは難しいのが実情です。
この記事では、診療ガイドラインや研究データをもとに、考えられる原因を歯と歯以外に分けて解説します。あわせて、上の奥歯と下の奥歯での違い、受診までの対処法、受診の目安、歯科医院で行う検査についてもお伝えします。
目次
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯について最初に知っておきたいこと

「虫歯じゃない」という言葉には、実は2つの意味があります。ひとつは、ご自身で奥歯を見て「穴がないから虫歯ではない」と考えた場合です。もうひとつは、歯科医院で検査を受けて「虫歯は見当たらない」と説明を受けた場合です。
どちらの場合でも、奥歯の痛みには何らかの原因が残っている可能性があります。また、歯の痛みは、歯そのものに原因がある場合と、歯以外に原因がある場合に大きく分かれます。ここでは、痛みの原因を考えるうえで土台となる考え方について詳しく解説します。
「虫歯じゃない」には自己判断と歯科での診断の2つの意味がある
「見た目はきれいだから大丈夫だろう」「レントゲンで何も写らなかったのだから、歯の問題ではないはず」。奥歯の痛みを感じたとき、このように考える患者さまは少なくありません。
しかし、虫歯には外から見えにくい場所で進むものがあります。また、歯の痛みの原因には、レントゲンに写りにくいものもあります。自己判断の場合と歯科で説明を受けた場合、それぞれにどのような見落としが起こりやすいのかを次で詳しく見ていきます。
鏡で穴が見えなくても虫歯が隠れていることがある
虫歯は、歯の表面に黒い穴があくものばかりではありません。歯と歯が接している面は、鏡で見ても確認しにくい場所です。ここに虫歯ができると、表面に目立った変化が出ないまま内部で進むことがあります。
また、以前に治療した詰め物や被せ物の下で、再び虫歯が進むこともあります。外からは治療済みのきれいな歯に見えるため、痛みの原因として思い浮かびにくいのが特徴です。「穴がないから虫歯ではない」と決めずに、一度歯科で確認してもらうことが安心につながります。
レントゲンで異常がなくても痛みの原因がないとは限らない
レントゲン検査は虫歯の診断に欠かせない方法ですが、すべての変化を写し出せるわけではありません。2015年に発表されたシステマティックレビューでは、歯と歯の間の虫歯を見つける精度が検討されています。臨床研究のデータでは、レントゲンで虫歯を見つけられた割合(感度)は24%程度と報告されています。
一方で、虫歯のない歯を虫歯と判断してしまうことは少なく、進んだ虫歯の発見には適した方法とされています。つまり、「レントゲンに写らないから原因がない」とは言い切れないということです。
後ほど解説する歯のひびのように、レントゲンに写りにくい原因もあります。歯科で異常なしと言われても痛みが続く場合は、遠慮なく再度ご相談ください。
歯そのものが原因の痛みと歯以外が原因の痛み
歯の痛みは、原因のある場所によって大きく2つに分けられます。歯や歯ぐき、歯を支える組織に原因がある痛みを「歯原性歯痛(しげんせいしつう)」と呼びます。これに対し、歯以外の場所に原因があるのに歯が痛く感じられるものを「非歯原性歯痛(ひしげんせいしつう)」と呼びます。
日本口腔顔面痛学会は、2019年に「非歯原性歯痛の診療ガイドライン改訂版」を公表しています。そこでは8つの分類が示されており、顎の筋肉、神経、頭痛、副鼻腔、心臓、心の負担などが含まれています。2020年には国際口腔顔面痛分類(ICOP)も発表され、口や顔の痛みを国際的に共通の基準で分類する体制が整いつつあります。
この記事では、まず歯や歯ぐきに原因があるケースを、続いて歯以外に原因があるケースを順番に解説します。
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯で考えられる歯・歯ぐきの原因

虫歯が見当たらなくても、歯や歯ぐきそのものに原因があるケースは多くあります。代表的なものは、歯の神経の炎症、目に見えない歯のひび、知覚過敏、歯周病、親知らずの周りの炎症、噛み合わせの負担による炎症です。
これらはいずれも、歯科医院での検査によって原因を確かめ、治療につなげられる可能性があるものです。症状が似ているものも多いため、それぞれの特徴を知っておくと受診時に症状を伝えやすくなります。ここからは、ひとつずつ詳しく解説します。
歯の神経や根の先の炎症(歯髄炎・根尖性歯周炎)
歯の中心には、神経や血管が通る「歯髄(しずい)」という組織があります。この歯髄に炎症が起こった状態が歯髄炎です。虫歯が原因になることが多いものの、それ以外のきっかけで起こることもあります。
たとえば、深い虫歯を治療した後の詰め物の下や、歯のひびから刺激が伝わる場合です。強い食いしばりなどによる負担が関係することもあります。症状としては、何もしなくてもズキズキ痛む、温かいものでしみる、夜になると痛みが強まるといったものが見られます。
炎症が進んで歯髄が死んでしまうと、痛みが一時的に消えることがあります。しかし、その後に根の先の周囲へ炎症が広がる「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」に移る場合があります。「痛みが治まったから治った」とは限らないため、注意が必要です。
目に見えない歯のひび(亀裂・歯根破折)
奥歯は、食事の際に大きな力がかかる歯です。硬いものを噛んだときや、食いしばりが続いたときに、細かなひびが入ることがあります。ひびが歯の内部や根に達すると、虫歯がなくても痛みの原因になります。
米国では、歯科診療所のネットワークが、ひびの見える奥歯約3,000本を対象とした大規模な研究を行っています。この研究から、ひびのある奥歯の症状や見つけにくさについて、具体的なデータが得られています。
ひびのある奥歯に現れやすい症状
2018年に報告されたこの研究の分析では、ひびが見られた奥歯2,858本が対象となっています。何らかの症状があったのは全体の45%でした。最も多かったのは冷たいものでの痛みで37%、噛んだときの痛みは16%、何もしなくても痛むのは11%でした。
「ひびなら噛んだときに痛むはず」と考えがちですが、冷たいものでしみる症状のほうが多く見られたということです。また、症状との関連が見られた特徴として、大臼歯であることや、食いしばり・歯ぎしりの自覚があることが挙げられています。
レントゲンに写りにくいひびを確かめる方法
同じ研究をまとめた2023年の報告では、レントゲンでひびを確認できたのは約2%にとどまりました。ひびは非常に細く、撮影の方向によっては写りにくいと考えられています。
そのため歯科では、歯に光を当ててひびの位置を確かめる方法や、噛む位置を変えて痛みが出るかを確かめる方法を組み合わせます。当院では、肉眼の最大19.4倍まで拡大できるマイクロスコープと歯科用CTを備えています。細いひびや根の状態も、拡大視野や立体的な画像で確認できる環境を整えています。
知覚過敏(象牙質知覚過敏)

歯の表面はエナメル質という硬い層に覆われていますが、その内側には「象牙質(ぞうげしつ)」があります。象牙質には、神経に向かう細い管が無数に通っています。
歯ぐきが下がったり歯の根元がすり減ったりすると、象牙質がむき出しになります。そこに冷たい飲み物や歯ブラシの毛先が触れると、刺激が神経に伝わり、一瞬鋭い痛みが走ります。これが知覚過敏です。歯ぐきが下がる背景には、歯周病や強すぎる歯みがき、食いしばりなどが関わることがあります。
2019年に発表されたシステマティックレビューでは、知覚過敏の有病率の最も確からしい推定値は11.5%と報告されています。決して珍しい症状ではないことがわかります。
ただし、冷たいものでしみる症状は、先ほどのひびや初期の歯髄炎でも見られます。「しみるだけだから知覚過敏だろう」と決めてしまわず、原因を確かめることが大切です。
歯周病による歯ぐきや歯を支える組織の炎症
歯周病は、歯と歯ぐきの境目に細菌がたまり、歯ぐきや歯を支える骨に炎症が起こる病気です。厚生労働省の令和6年歯科疾患実態調査では、4mm以上の歯周ポケットがある人の割合が報告されています。最も低い15〜19歳でも21.2%、最も高い80〜84歳では61.6%でした。
歯周病は初期には痛みが出にくい病気ですが、進行すると奥歯に痛みを感じることがあります。噛むと歯が浮いたように感じる、歯ぐきが腫れる、膿が出るといった症状が代表的です。疲れがたまったときに急に歯ぐきが腫れて痛む場合も、歯周病が背景にあることがあります。
疲れやストレスによる歯ぐきの腫れについてより詳しくは以下をご覧ください。
>>歯茎の腫れは疲れやストレスが原因なのか|繰り返す腫れの正体と対処法・受診の目安
親知らずの周りの炎症(智歯周囲炎)

親知らずは、歯並びの最も奥に生える歯です。まっすぐ生えずに一部だけが歯ぐきから出ていると、歯と歯ぐきの間に汚れがたまりやすくなります。そこで炎症が起こった状態を「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」と呼びます。
智歯周囲炎では、親知らずの周りの歯ぐきが腫れ、奥歯全体が痛むように感じることがあります。痛みが喉や耳のほうへ広がったり、口が開きにくくなったりすることもあります。
英国の国立医療技術評価機構(NICE)のガイダンスでは、智歯周囲炎を繰り返すことが、親知らずの抜歯を検討する目安のひとつとされています。抜歯が必要かどうかは、親知らずの向きや周囲の状態によって異なるため、歯科で確認することが大切です。
噛み合わせの負担による歯根膜の炎症
歯の根と顎の骨の間には、「歯根膜(しこんまく)」という薄いクッションのような組織があります。歯根膜は、噛んだときの力を和らげる役割を担っています。
新しく入れた詰め物がわずかに高い場合や、強い食いしばりが続く場合、特定の歯に力が集中します。すると歯根膜に炎症が起こり、噛んだときに響くような痛みや、歯が浮いたような違和感が出ることがあります。
原因が詰め物の高さなのか、食いしばりなどの癖なのかによって、対応は異なります。「最近治療した歯なのか」「寝ている間に食いしばっていないか」といった点も、歯科で原因を確かめる手がかりになります。
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯の原因が歯以外にある場合(非歯原性歯痛)

歯や歯ぐきを詳しく調べても異常が見つからないのに、奥歯が痛むことがあります。このような場合は、歯以外の場所に痛みの原因がある非歯原性歯痛が考えられます。
痛みの原因となる場所は、顎の筋肉、神経、頭痛、副鼻腔、心臓など多岐にわたります。この場合、痛む歯を治療しても痛みは改善しません。非歯原性歯痛について知っておくことは、必要のない治療を避けることにもつながります。ここからは、代表的な非歯原性歯痛について詳しく解説します。
顎の筋肉のこりが奥歯の痛みとして感じられる(筋・筋膜性歯痛)
痛みの原因がある場所とは別の場所に痛みを感じる現象を「関連痛」と呼びます。筋・筋膜性歯痛は、顎を動かす筋肉の痛みが、関連痛として歯の痛みに感じられるものです。
日本歯科医師会の解説によると、原因となるのは主に頬の「咬筋(こうきん)」やこめかみの「側頭筋(そくとうきん)」です。筋肉が慢性的に疲れると、筋肉の中にしこりのような「トリガーポイント」ができるとされています。このトリガーポイントを5秒ほど押し続けると、歯の痛みが再現されることがあります。
痛みは上下の奥歯に出やすく、漠然とした鈍い痛みであることが多いとされています。1日中続く方もいれば、痛みが出たり引いたりする方もいます。首や肩の筋肉が関係して歯の痛みが出ることもあり、肩こりと奥歯の痛みが同時に気になる方はこの可能性も考えられます。
筋肉のストレッチなどで改善が期待できる場合もありますが、まずは歯科で原因を確かめてから取り組むことをおすすめします。
神経痛や頭痛に伴う奥歯の痛み
顔の感覚を伝える三叉神経(さんさしんけい)に原因がある場合も、奥歯が痛く感じられることがあります。代表的なものが三叉神経痛です。電気が走るような激痛が数秒ほど続き、それが繰り返し起こるのが特徴です。
日本歯科医師会の解説では、三叉神経痛は50歳以上で発症することが多いとされています。洗顔や歯みがき、会話など、特定の刺激が引き金になることもあります。帯状疱疹の後に神経の痛みが残り、歯の痛みとして感じられる場合もあります。
また、片頭痛や群発頭痛といった頭痛の症状の一部として、歯の痛みが現れることもあります。国際頭痛分類第3版(ICHD-3)の基準に沿った、頭痛の専門的な診断が必要になる場合があります。こうした痛みが疑われるときは、脳神経内科や頭痛外来の受診が必要になることがあります。
上顎洞炎(副鼻腔炎)による上の奥歯の痛み
鼻の横、頬の奥には「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞があります。上の奥歯の根は、この上顎洞の底にとても近い位置にあります。2021年に発表されたレビューでは、上の第二大臼歯の根が特に上顎洞に近いと解説されています。
そのため、風邪などをきっかけに上顎洞に炎症が起こると、上の奥歯が痛く感じられることがあります。上の奥歯が何本かまとめて痛む、鼻づまりを伴う、前かがみになると響くといった特徴が見られることがあります。
反対に、歯の根の先の炎症が上顎洞に広がって、副鼻腔炎を引き起こすこともあります。同じレビューでは、片側だけの上顎洞炎の3割近くに、歯の病気が関わっている可能性があるとされています。鼻の症状と歯の痛みが重なるときは、耳鼻咽喉科と歯科の両方で確認することが大切です。上顎洞炎が原因の場合は、鼻の治療によって歯の痛みが和らぐことがあります。
気圧の変化で奥歯が痛むときに考えたいこと
飛行機に乗ったときや登山、ダイビングの際に、奥歯が急に痛むことがあります。これは「気圧性歯痛」と呼ばれる症状です。
2009年に発表されたレビューでは、気圧性歯痛の背景として、歯髄の炎症や根の先の病変などが挙げられています。気圧の変化によって、もともと歯に隠れていた問題が痛みとして表面化すると考えられています。
そのため、「気圧のせいだから仕方ない」と考えるのではなく、地上に戻ってからも歯科で確認することをおすすめします。治療途中の歯や、詰め物が古くなっている歯がある方は、飛行機に乗る前に歯科で確認しておくと安心です。
心臓の病気が奥歯や顎の痛みとして現れることがある(心臓性歯痛)
心臓の病気である狭心症や心筋梗塞では、胸だけでなく、顎や歯に痛みが広がることがあります。心臓からの痛みの信号と顔や歯からの痛みの信号が、神経の途中で合流するために起こると考えられています。
心臓性歯痛は頻度の高いものではありませんが、命に関わる病気が隠れている可能性があります。この記事の中でも、特に知っておいていただきたい内容です。
顔や歯の痛みだけが現れるケースも報告されている
2007年に発表された多施設共同の前向き研究では、心筋虚血が確認された186人の痛みの場所が詳しく調べられています。その結果、6%の方は顔や顎、歯などの痛みが唯一の症状でした。さらに32%の方は、ほかの部位の痛みと同時に顔や顎などにも痛みを感じていました。
同じ研究グループが2010年に発表した研究では、心臓が原因の痛みは「圧迫されるような」「焼けるような」と表現されやすいと報告されています。体を動かすと痛みが出て休むと和らぐ、左右両側に痛みが出るといった特徴も知られています。ただし、これらに当てはまらないからといって、心臓の病気ではないとは言えません。
胸の症状を伴う場合は歯科より先に救急受診を
奥歯や顎の痛みに加えて、胸の痛みや圧迫感、息苦しさ、冷や汗、吐き気がある場合は、歯科の予約を待たないでください。歩いたり階段を上ったりすると痛みが出て、休むと治まる場合も同様です。ためらわずに救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。
2020年に発表されたレビューでは、胸の痛みがなく口や顔の痛みだけが現れた心筋梗塞は、診断を誤られやすく危険性が高いと指摘されています。「歯が痛いだけだから」と様子を見ずに、体全体の症状にも目を向けることが大切です。
原因がはっきりしない持続的な痛み(特発性歯痛)
歯や歯ぐき、筋肉、神経などを調べても明らかな原因が見つからないのに、歯の痛みが続くことがあります。このような痛みは「特発性歯痛」と呼ばれ、以前は「非定型歯痛」とも呼ばれていました。
国際口腔顔面痛分類(ICOP)では、1日2時間以上の痛みが毎日のように3か月以上続くことなどが診断の目安とされています。あわせて、診察や画像検査で明らかな原因が見つからないことも条件に含まれています。
特発性歯痛は、歯を削ったり神経を抜いたりしても改善しにくいことが知られています。痛みのしくみに合わせた薬の使用など、口腔顔面痛の専門的な診療が必要になる場合があります。長く続く痛みは毎日の生活にも影響するため、ひとりで抱え込まずにご相談ください。
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯とストレスの関係

「ストレスで歯が痛くなるなんて、本当にあるのだろうか」と感じる方もいらっしゃると思います。ストレスそのものが、直接歯を傷めるわけではありません。しかし、ストレスがあると、食いしばりや歯を接触させる癖が起こりやすくなります。その結果として奥歯や顎の筋肉に負担がかかり、痛みにつながることがあります。
また、心の負担が大きいときには、痛みを強く感じやすくなることもあります。ここでは、ストレスが奥歯の痛みにつながる3つの経路について詳しく解説します。
食いしばりや歯ぎしりが奥歯にかける負担
食いしばりや歯ぎしりは、専門的には「ブラキシズム」と呼ばれます。2018年に公表された国際的な合意では、眠っている間に起こるものと起きている間に起こるものを分けて評価する考え方が示されています。
2013年に発表されたシステマティックレビューでは、成人の有病率が報告されています。起きている間の食いしばりは22.1〜31%、頻繁な睡眠中の歯ぎしりは12.8%程度でした。ただし、多くは本人の自己申告にもとづくデータである点に注意が必要です。
食いしばりや歯ぎしりが続くと、奥歯に大きな力が繰り返しかかります。その結果、歯根膜の炎症や歯のひび、顎の筋肉の痛みにつながることがあります。「朝起きると顎がだるい」「日中に気づくと歯を噛みしめている」という方は、奥歯の痛みとの関係を歯科で確認してみてください。
上下の歯が触れ続ける癖(TCH)
強く噛みしめていなくても、上下の歯が軽く触れ続けている状態が長く続くと、顎の筋肉は休めません。このような癖は「TCH(歯列接触癖)」と呼ばれています。リラックスしているときの上下の歯は、本来わずかに離れているのが自然な状態です。
2006年に報告された国内の研究では、慢性的な痛みのある顎関節症の患者さま229人が調べられています。その結果、52.4%の方にこの癖が見られました。
パソコン作業やスマートフォンの操作に集中しているときは、無意識に歯が触れやすくなります。唇は閉じたまま、上下の歯を離して顎の力を抜く。この動作を、作業の合間に意識して行ってみてください。パソコンの画面の端などに小さな目印を貼っておくと、思い出すきっかけになります。
心の負担が痛みの感じ方に影響することもある
非歯原性歯痛の分類には、心の病気や心理的な要因によって起こる歯の痛みも含まれています。不安や気分の落ち込みが続くと、痛みを感じるしくみそのものが敏感になることがあると考えられています。
「ストレスが原因と言われたら、気のせいだと思われているようでつらい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、心理的な要因が関わる痛みも、実際に感じている痛みです。我慢する必要はありません。
このような場合は、歯科の検査で歯の病気がないことを確かめたうえで、心療内科などと連携して対応することがあります。痛みの原因を多方面から確かめることで、安心して治療に向き合えるようになる場合もあります。
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯の原因を自分では判断しにくい理由

ここまで見てきたように、虫歯じゃないのに奥歯が痛む原因にはさまざまなものがあります。痛む場所やタイミングから、原因の傾向をある程度考えることはできます。
しかし、同じような痛み方が複数の原因に共通していることも多く、ご自身で原因を特定するのは難しいのが実情です。ここでお伝えする内容は、原因を決めるためではなく、受診時に症状を伝える際の参考としてお読みください。
上の奥歯と下の奥歯で考えられる原因の傾向
上の奥歯が痛む場合、歯や歯ぐきの原因に加えて、上顎洞炎による痛みが考えられます。頬の咬筋やこめかみの側頭筋からの関連痛も、上の奥歯に出ることがあります。
下の奥歯が痛む場合は、親知らずの周りの炎症が原因のことがあります。また、心臓からの関連痛は、顎や喉のあたりに出やすいと報告されています。筋肉からの関連痛も、下の奥歯に現れることがあります。
ただし、痛む場所と原因のある場所は、いつも一致するわけではありません。「上の歯が痛いと思っていたら、実は下の歯に原因があった」ということも起こり得ます。上下どちらの歯が痛いのか迷う場合は、その迷いも含めて歯科でお伝えください。
夜や横になると奥歯の痛みが強くなる理由

「昼間は我慢できたのに、夜になると奥歯の痛みで眠れない」という経験をされる方は多くいらっしゃいます。横になると頭部への血流が増え、炎症のある歯髄の中で圧力が高まりやすくなると考えられています。
また、眠っている間の歯ぎしりや食いしばりが、翌朝の痛みにつながることもあります。日中は仕事や家事で気がまぎれていた痛みに、夜の静かな時間に意識が向きやすくなることも関係します。
眠れないほどの強い痛みは、歯髄の炎症が進んでいるサインのことがあります。痛み止めでしのげたとしても、翌日以降できるだけ早めに歯科を受診してください。
同じ痛み方が複数の原因に当てはまる
痛み方だけで原因を判断しにくい理由は、同じ症状がいくつもの原因で起こるためです。たとえば、冷たいものでしみる痛みは、知覚過敏にも歯のひびにも初期の歯髄炎にも見られます。
ズキズキと脈打つような痛みは、歯髄炎でも片頭痛でも起こり得ます。噛んだときの痛みは、歯根膜の炎症、歯のひび、歯周病のいずれでも生じます。
また、「痛み止めが効いたから、たいしたことはない」とも言い切れません。痛み止めは原因にかかわらず痛みを和らげるため、効き方だけでは原因を判断できないのです。痛み方の特徴は大切な情報ですが、原因を特定するには検査と組み合わせる必要があります。
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯の対処法と控えたい行動

歯科医院をすぐに受診できないときは、痛みを和らげる工夫が必要になります。ここでは、市販の痛み止めの考え方、自宅でできること、控えたい行動の3つについて解説します。
ただし、これらはあくまで受診までの一時的な対処です。痛みが和らいでも原因が解決したわけではないため、できるだけ早めに歯科医院を受診してください。
市販の痛み止めを使うときに気をつけたいこと
2024年に米国歯科医師会などが公表した診療ガイドラインでは、歯の痛みに対する痛み止めの使い方が示されています。すぐに歯科治療を受けられない場合の一時的な対処として、第一選択とされているのは次の薬です。イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の単独使用、またはNSAIDsとアセトアミノフェンの組み合わせです。
ただし、このガイドラインは米国で作成されたものです。国内で市販薬を使う際は、添付文書に書かれた用法・用量をきちんと守ってください。胃腸の病気や喘息、腎臓の病気がある方、妊娠中の方、ほかの薬を服用中の方は、購入前に薬剤師にご相談ください。複数の痛み止めを自己判断で組み合わせることも避けてください。
なお、先に解説した非歯原性歯痛では、一般的な痛み止めが効きにくい場合があります。痛み止めを飲んでも痛みが変わらないときも、早めに受診してください。
冷やす・噛まない・歯を離すなど自宅でできること
痛みが強いときは、頬の外側から冷やすと楽になることがあります。水で濡らしたタオルや、タオルで包んだ保冷剤を頬に当ててください。氷を直接当て続けるなど、冷やしすぎは避けましょう。
食事の際は、痛む側の歯で噛まないようにします。おかゆやスープ、豆腐など、柔らかく噛む回数の少ない食事を選ぶと、歯への負担を減らせます。辛いものや熱すぎるもの、冷たすぎるものなど、刺激の強い飲食物も控えると安心です。
食いしばりや歯の接触癖がある方は、唇を閉じたまま上下の歯を離しておくことを意識してください。歯みがきは、痛む場所を強くこすらないよう、やわらかめの歯ブラシでやさしく続けます。汚れがたまると、歯ぐきの炎症が悪化しやすくなるためです。
なお、痛みを和らげるツボ押しが紹介されることがありますが、歯の痛みに対する十分な根拠は現時点で示されていません。ツボ押しで様子を見るよりも、受診につなげることを優先してください。
自己判断での抗生物質の服用や血行を促す行動は控える
「以前にもらった抗生物質が残っているから飲んでおこう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。2019年に更新されたCochraneのシステマティックレビューでは、歯髄炎の痛みに対する抗生物質の効果が検討されています。その結果、抗生物質が痛みを減らすかどうかについて、十分な根拠はないと結論づけられています。
抗生物質は、細菌の種類や症状に合わせて処方されるものです。手元に残った薬を自己判断で飲むことは控えてください。
また、長時間の入浴や飲酒、激しい運動は血行を促し、炎症による痛みを強めることがあります。痛む場所を指や舌で何度も触ることも、刺激になるため避けましょう。
歯ぐきの腫れと市販の抗生物質についてより詳しくは以下をご覧ください。
>>歯茎の腫れに抗生物質は市販で買えるのか|買える薬と買えない薬の違い、受診の目安を解説
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯の受診の目安

虫歯じゃないのに奥歯が痛む場合、症状によって受診を急ぐべき度合いが異なります。すぐに医療機関を受診したい症状もあれば、数日以内に歯科を受診したい症状もあります。
ここでは、受診の緊急度に応じた目安と、当てはまらない場合でも受診をおすすめする理由を解説します。あわせて、受診前に準備しておくと診察に役立つことについてもお伝えします。
歯科の予約を待たずに医療機関を受診したい症状
まず、奥歯や顎の痛みに加えて、胸の痛みや圧迫感、息苦しさ、冷や汗がある場合です。心臓の病気が隠れている可能性があるため、ためらわずに救急車を呼んでください。
次に、顔や首まで腫れが広がっている、熱がある、口が開きにくい、飲み込みにくいといった場合です。歯やその周囲の感染が広がっている可能性があり、早急な対応が必要になります。
さらに、顔の片側に電気が走るような激痛を繰り返す場合や、唇や顎にしびれがある場合、顔が動かしにくい場合も注意が必要です。神経に関わる病気が隠れていることがあるため、できるだけ早く医療機関を受診してください。
数日以内に歯科を受診したい症状
緊急性は高くなくても、数日以内に歯科を受診していただきたい症状があります。噛むと痛い、冷たいものや温かいものでしみる痛みが続くといった場合です。歯ぐきが腫れている、膿が出る、痛み止めの効果が切れると再び痛むといった場合も含まれます。
同じ場所の痛みを何度も繰り返している場合も、早めの受診をおすすめします。歯髄の炎症やひびは、進行の程度によって選べる治療が変わることがあります。早い段階で原因を確かめることで、歯の神経や歯そのものを残す選択肢を検討しやすくなります。
この記事の症状に当てはまらなくても歯科受診をおすすめする理由
「痛みは軽いし、ここに書かれた症状にも当てはまらない」という方もいらっしゃると思います。それでも、奥歯の痛みが気になる場合は、一度歯科を受診していただくことをおすすめします。
先に紹介した研究では、ひびのある奥歯の半数以上に症状がありませんでした。初期の歯髄炎も、はっきりした症状が出にくいことがあります。痛みが軽い、ときどきしか痛まないという段階でも、原因が進んでいる可能性は否定できません。
また、検査で大きな問題がないとわかることも、安心につながる大切な結果です。自己判断で様子を見続けるよりも、一度確かめておくことで、今後の変化にも気づきやすくなります。
受診前にメモしておくと診察に役立つこと
奥歯の痛みの原因を確かめるうえで、患者さまからお伺いする情報はとても大切な手がかりになります。受診前に、次のような点をメモしておくと診察がスムーズです。
いつから痛み始めたか、上下左右どのあたりの歯が痛むかを書き留めておきます。冷たいもの、噛む、横になる、体を動かすなど、痛みが出るきっかけも記録してください。痛みが続く時間や、痛み止めを飲んだときの効き方も参考になります。
さらに、最近歯科治療を受けたか、風邪や鼻づまりがあったか、飛行機に乗ったかといった点も伝えてください。食いしばりや歯ぎしりの自覚、治療中の病気や服用中の薬についても、あわせてお知らせください。
虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯を歯科医院で確かめる検査と治療の考え方

虫歯じゃないのに奥歯が痛む場合、歯科医院ではひとつの検査だけで原因を決めることはありません。問診で症状を詳しくお伺いし、いくつかの検査を組み合わせて原因を確かめていきます。
また、原因がはっきりするまでは、歯を削る、神経を抜くといった元に戻せない治療を急がないことも大切な考え方です。ここでは、歯科で行う主な検査と、治療を進める際の考え方について解説します。
痛みの原因を確かめるための主な検査
歯科で行う検査は、大きく分けると3つの方向から進めます。1つめは歯や歯ぐきの状態を直接確かめる検査、2つめは画像による精密な検査です。3つめは、歯以外に原因がないかを確かめる検査です。それぞれの内容を順番に見ていきます。
問診と歯・歯ぐきの基本的な検査
まず問診で、痛み始めた時期や痛みが出るきっかけ、痛み方などを詳しくお伺いします。そのうえで、歯や歯ぐきの状態を確かめる検査を行います。
たとえば、冷たい刺激を歯に当てて、しみ方や痛みが残る時間を確かめる検査があります。歯を軽くたたいて響き方を見る検査や、噛み合わせの当たり方の確認も行います。歯周ポケットの深さを測る検査では、歯周病の進み具合を確かめます。これらの反応を組み合わせることで、痛みの原因となっている歯を絞り込んでいきます。
歯科用CTとマイクロスコープによる精密な確認
通常のレントゲンは平面の画像のため、歯の根や骨が重なって見えにくいことがあります。歯科用CTでは、歯の根の形や炎症の広がり、上の奥歯と上顎洞の位置関係を立体的に確認できます。
また、マイクロスコープを使うと、肉眼では見えにくい細いひびや、詰め物と歯の境目のすき間を拡大して確認できます。先に紹介したように、ひびはレントゲンに写りにくいため、拡大視野での確認が役立ちます。
歯以外の原因を確かめる検査と医科との連携
歯や歯ぐきに原因が見つからない場合は、歯以外の原因を確かめます。顎の筋肉を指で押し、奥歯の痛みが再現されるかを確認する方法があります。痛む歯に麻酔をして、痛みが変化するかを確かめる方法が用いられることもあります。
心臓の病気や副鼻腔炎、神経の病気などが疑われる場合は、内科や耳鼻咽喉科、脳神経内科などの受診をご案内します。歯科と医科がそれぞれの立場から原因を確かめることが、適切な治療への近道になります。
原因がはっきりするまで神経を抜く・歯を抜く治療を急がない理由
「痛みが続くなら、神経を抜いてしまったほうが楽になるのでは」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、痛みの原因が歯以外にある場合、歯の神経を抜いても痛みは改善しません。
2010年に発表されたシステマティックレビューでは、10件の前向き研究、3,343本の歯のデータが分析されています。根管治療を受けた歯の3.4%で、治療から6か月以上たっても歯以外が原因の痛みが続いていたと推定されました。さらに、治療後も続く歯の痛みのうち56%は、歯以外に原因があると考えられていました。
日本口腔顔面痛学会のガイドラインも、原因が歯にない痛みに対して元に戻せない治療を行わないことを、大切な目的のひとつとしています。神経を抜く治療や抜歯は、一度行うと元に戻すことができません。
当院には日本歯内療法学会専門医と日本歯科保存学会認定医が在籍し、なるべく神経を抜かない根管治療に取り組んでいます。原因を確かめたうえで、歯と神経を残す選択肢について丁寧にご説明します。
原因に合わせた治療と痛みを繰り返さないための定期管理
原因がわかったら、それぞれに合わせた治療を検討します。知覚過敏では、しみる部分に薬剤を塗って刺激を伝わりにくくする方法があります。歯周病では、歯石の除去などの歯周病治療を行います。
歯のひびが見つかった場合は、ひびの深さや位置に応じて、被せ物で歯を守る方法などを検討します。食いしばりや歯ぎしりが関係している場合は、就寝時にマウスピースを使う方法もあります。歯以外に原因がある場合は、医科の専門医療機関と連携しながら対応します。
治療が終わった後も、痛みを繰り返さないための管理が大切です。当院では、生活習慣やお口の状態を検査したうえで予防プランを立てるMTM(メディカルトリートメントモデル)を採用しています。担当歯科衛生士制により、定期検診のたびに小さな変化にも気づける体制を整えています。
まとめ:虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯は自己判断せず原因を確かめることが大切です

虫歯じゃないのに歯が痛い奥歯の原因は、ひとつではありません。歯の神経の炎症や目に見えないひび、知覚過敏、歯周病、親知らずなど、歯や歯ぐきに原因がある場合があります。一方で、顎の筋肉や神経、副鼻腔、心臓など、歯以外に原因がある場合もあります。
痛み方の特徴は大切な手がかりですが、同じ症状が複数の原因に共通するため、ご自身で原因を見極めるのは困難です。胸の痛みや息苦しさを伴う場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。それ以外の場合も、痛み始めた時期やきっかけをメモして、早めに歯科でご相談いただくことをおすすめします。
京都府京都市右京区、西院駅から徒歩4分の京都西院 ライフ歯科・矯正歯科・小児歯科では、虫歯じゃないのに奥歯が痛む症状の診療において、検査で原因を確かめたうえで、できる限り歯と神経を残すという方針で取り組んでいます。虫歯ではないと言われた奥歯の痛みでお困りの方は、まずはお気軽にご相談ください。
参考文献
日本口腔顔面痛学会「非歯原性歯痛の診療ガイドライン 改訂版」日本口腔顔面痛学会, 2019年
日本歯科医師会「非歯原性歯痛」テーマパーク8020, 日本歯科医師会
厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査 結果の概要」厚生労働省, 2025年
International Classification of Orofacial Pain, 1st edition (ICOP). Cephalalgia, 2020.
Headache Classification Committee of the International Headache Society. The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition. Cephalalgia, 2018.
Kreiner M, Okeson JP, Michelis V, Lujambio M, Isberg A. Craniofacial pain as the sole symptom of cardiac ischemia: a prospective multicenter study. Journal of the American Dental Association, 2007.
Kreiner M, Falace D, Michelis V, Okeson JP, Isberg A. Quality difference in craniofacial pain of cardiac vs. dental origin. Journal of Dental Research, 2010.
Kreiner M, Okeson J, Tanco V, Waldenström A, Isberg A. Orofacial pain and toothache as the sole symptom of an acute myocardial infarction entails a major risk of misdiagnosis and death. Journal of Oral & Facial Pain and Headache, 2020.
López-López J, Garcia-Vicente L, Jané-Salas E, Estrugo-Devesa A, Chimenos-Küstner E, Roca-Elias J. Orofacial pain of cardiac origin: review literature and clinical cases. Medicina Oral, Patología Oral y Cirugía Bucal, 2012.
Nixdorf DR, Moana-Filho EJ, Law AS, McGuire LA, Hodges JS, John MT. Frequency of nonodontogenic pain after endodontic therapy: a systematic review and meta-analysis. Journal of Endodontics, 2010.
Hilton TJ, Funkhouser E, Ferracane JL, et al. Associations of types of pain with crack-level, tooth-level and patient-level characteristics in posterior teeth with visible cracks: findings from the National Dental Practice-Based Research Network. Journal of Dentistry, 2018.
Ferracane JL, Hilton TJ, Funkhouser E, National Dental Practice-Based Research Network Collaborative Group. Lessons learned from the Cracked Tooth Registry: a 3-year clinical study in the Nation’s Network. Journal of the American Dental Association, 2023.
Schwendicke F, Tzschoppe M, Paris S. Radiographic caries detection: a systematic review and meta-analysis. Journal of Dentistry, 2015.
Favaro Zeola L, Soares PV, Cunha-Cruz J. Prevalence of dentin hypersensitivity: systematic review and meta-analysis. Journal of Dentistry, 2019.
Manfredini D, Winocur E, Guarda-Nardini L, Paesani D, Lobbezoo F. Epidemiology of bruxism in adults: a systematic review of the literature. Journal of Orofacial Pain, 2013.
Lobbezoo F, Ahlberg J, Raphael KG, et al. International consensus on the assessment of bruxism: report of a work in progress. Journal of Oral Rehabilitation, 2018.
Sato F, Kino K, Sugisaki M, et al. Teeth contacting habit as a contributing factor to chronic pain in patients with temporomandibular disorders. Journal of Medical and Dental Sciences, 2006.
Psillas G, Papaioannou D, Petsali S, Dimas GG, Constantinidis J. Odontogenic maxillary sinusitis: a comprehensive review. Journal of Dental Sciences, 2021.
Zadik Y. Barodontalgia. Journal of Endodontics, 2009.
Carrasco-Labra A, Polk DE, Urquhart O, et al. Evidence-based clinical practice guideline for the pharmacologic management of acute dental pain in adolescents, adults, and older adults. Journal of the American Dental Association, 2024.
Agnihotry A, Thompson W, Fedorowicz Z, van Zuuren EJ, Sprakel J. Antibiotic use for irreversible pulpitis. Cochrane Database of Systematic Reviews, 2019.
National Institute for Clinical Excellence. Guidance on the extraction of wisdom teeth (Technology Appraisal Guidance TA1). NICE, 2000.